文化人の切手シート、20種完などを持ち込む方もいらっしゃいます。切手買取では、保存状態も評価の対象ですから、端が折れたりするバラよりシートでの方を買取強化しています。また、希少となるのが、トンボ・版番号のセットです。印刷物全般に言えるのですが、製本する時に断ち落とす部分を示すためにトンボとよばれるサインや、インクの色別サインなどが用紙には付いています。大きい用紙に印刷される切手シート、裁断する時に位置がズレて、その余白部分が付いたままということもあるようです。切手買取サービスを利用した方にも、1950年頃に発行された文化人切手のシリーズを持ち込んだ方がいらっしゃいます。古い切手に比較的多いトンボ・版番号が付いた状態のシートも含まれていたため、付加価値で買取が成立したそうです。このように、発行枚数の少ない切手や発行年度が短い切手だけでなく、発行されるまでの印刷段階でのミス切手も、意外に高値が付いています。